【週報】第1216回例会「ロータリー財団について」

週報


担当:職業奉仕委員会
講師:地区財団委員会 財団資金推進・ポリオ委員会 委員長 冨岡 弘文様(大和RC)


テーマ:ロータリー財団 ― 寄付のその先にあるものは何か


1.ロータリー財団の目的と役割
冨岡様は冒頭、「ロータリー財団は、ロータリアンの思いを世界中の善意に変える仕組みである」と述べ、財団の存在意義を強調されました。
財団の寄付は単なる募金活動ではなく、”世界に希望を生み出すための投資”であり、教育・保健・平和構築など、持続的な支援を通じて地域社会の発展に貢献していることを紹介しました。


2.ポリオ撲滅活動 ― ロータリーの誇り
ロータリー財団の代表的な取り組みとして、「ポリオ撲滅運動(End Polio Now)」が紹介されました。1985年にロータリーが世界的な活動を開始して以来、ポリオは世界125か国からわずか2か国(アフガニスタン、パキスタン)にまで減少。
世界保健機関(WHO)やユニセフ、ビル&メリンダ・ゲイツ財団との協力により、約25億人の子どもたちにワクチンが届けられたという成果が示されました。
冨岡様は、「ポリオが根絶されるその日まで、ロータリーは最後の一人の子どもにワクチンを届け続ける」と強調し、継続支援の重要性を呼びかけました

。3.寄付の使途とその循環
財団への寄付には、年次寄付・恒久基金・ポリオプラス寄付の3つがあり、それぞれ目的と役割が異なることを説明
されました。
・年次寄付:3年後に地区に還元され、奨学金、職業奉仕、国際奉仕などに活用。
・恒久基金:元本を保全し、運用益で継続的に支援を行う仕組み。
・ポリオプラス寄付:ポリオ根絶専用基金として活用。ゲイツ財団のマッチングにより、寄付の効果が倍増。
寄付は「使い切るお金」ではなく、「世界を変える資金の循環」として生き続けていると説明。
自らの寄付が3年後、誰かの教育や命の支援となって還ってくることを強調されました。


4.会員へのメッセージ
最後に冨岡様は、「財団への寄付は、私たち一人ひとりの奉仕の心を世界につなぐ行動」だと語り、クラブとして継続的に関心を持ち、理解を深めることの大切さを訴えられました。
「寄付は義務ではなく、誇りであり感謝の形です」という言葉で卓話を締めくくられました。


まとめ
ロータリー財団は、単なる資金団体ではなく、ロータリアンの奉仕の心を具体的な行動へと変える仕組み。
ポリオ根絶という世界的課題の達成に向けて、私たち一人ひとりの寄付が確実に役立っていることを再確認できる卓話でした。

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